屋久島1,2日目

4/26.屋久島1日目。

朝、セントレア空港。
よんじゅううん歳にてはじめて乗る飛行機。
離陸時の加速に驚き、ちょっとした機体のゆれにビビリつつ、鹿児島空港へ到着。
空港でラーメンを食べ、屋久島行きに乗る。
プロペラを見て、こんなんで飛べるの?と少し不安になる。

屋久島に着く。
しばらく待って、バスで民宿へ。
海星IIという民宿。
海星の元の宿の2館目らしく、本館から送っていただく。
屋久島としては繁華街にある本館からちょっと車で走った。
民宿といってもワンルームのアパートのような感じ。きれい。

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次の日の準備をして、飲みに。
少し歩いて、漁火という飲み屋があったので、入ってみる。
田口ランディの本にあった「かめの手」と「かんぱちのお頭焼」を注文。
お酒は、日本酒はなく、焼酎と言えば芋だけのようで、
芋の苦手な僕は少し不安におもいつつお湯割を注文。

焼酎は非常に飲みやすい。芋くささは全然ない。
「かめの手」は、貝好きにはいいのかな、僕は普通の貝って感じ。
「かんぱちの頭」は大きく、あぶらがのっていてうまい。

次の日に備え、早めに寝た。



4/27. 2日目。
ホー ホケキョ の鳴き声で目が醒める。
屋久島では、エコガイドというシステムが発達していて、
非常に多くのガイドさんがいる。
観光客は自分の目的と予算に合わせ、選択する。
僕は、田口ランディの本にあったYNACさんに依頼した。
朝は、民宿まで出迎えてくれる。
若い夫婦と、計3人とガイドさん。

白谷雲水峡へ。
行きの車中で屋久鹿を見る。
本州の鹿より小さい。

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入口から登る。すぐに河原がある。岩がでかい。普通の河原とちょっと感じが違う。
屋久島は、花崗岩で出来ている。マグマが隆起して冷えて固まった島で、日本に多い通常の火山の島とは違っているのだそうだ。
植物も、花崗岩の上に薄い腐葉土が形成され、そこにへばりつくように生えている。

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岩の上から根が伝っている。
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苔むした森。
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屋久島は雨が多いことことで有名。暖かい海の水からの風が、島で上昇し雲を作り、雨を降らせる。
湿った空気のところでは、岩の上に苔が生える。そこにしだが生えたり、枯れ葉がくさり腐葉土になり、そこに植物が生える。
そうして、すこしづつ森が形成されていく。
樹齢1000年を越える巨木でも、そうして形成された薄い腐葉土の上に根を張る。森を歩くといたるところに根っこが網をはるようになっている。

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特に小さな沢がたくさんあり、その付近では苔が深い。

その典型が、以前、もののけ姫の森と呼ばれていた(今は著作権の問題でそうは読んでないそうだ)森。

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普通の木は倒れたり切られてから10年くらいのスパンで分解されてしまうが、屋久杉は200年から300年たっても原型をとどめている。木の成分に樹脂分が多く、また殺菌成分も多いため、腐りにくいのだそうだ。先ほど、岩の上に苔が付いてそこから植物が生えることを書いたけど、屋久杉が倒れて、その上に苔が生えて同じように木が生える。それが杉の場合、時間をかけて成長し、何百年の経つと、やっと倒れた屋久杉が分解される。すると、われわれには、あたかも、空中から根が分かれたように見える杉の大木ができる。この有名な「くぐり杉」がその典型。

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この現象を、「倒木上更新」(更新とは世代交代のことを指す)という。倒木ではなく、人間が木を切り倒した場合にも同じようなことが起こる。これは「切株更新」と呼ばれる。

巨大な切り株はいたるところにある。

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切り株の中から撮った写真。
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逆に言えば、江戸時代から昭和にかけて、いかに多くの杉が切られてきたかということ。


これは、大きな木の根元。

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これを別の角度(上の写真の右側)から見ると、穴が貫通しているようになっているのがわかる。これも倒木上更新。
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べつの根元から撮るとこんな感じにびっしりと根がはっている。
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ガイドの方の説明を聞きながらゆっくりと、朝から夕方まで歩いた。
有名な太鼓岩までは行かずに引き返してきたが、それでも充分楽しい山歩きだった。