赤めだか

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先週の日曜日のことではありますが。



夕方からお出かけ。
行きのバスの中から「赤めだか」立川談春を読み始める。
ずっと前にちょっとここにも書いたけど、
そのまま積読であった。
表紙の顔を見て、「イカ天」のあとに春風亭昇太と一緒に出ていたおぼろげな記憶と帯の宣伝文句に釣られて買ったのだが。。。。



これがいい。
バスの中ですでに少しうるうる。


さすが落語家だけに、文章のリズムがいい。
そして、弟子入りのところから、ことあるごとに、師匠談志とのやり取りがすばらしい。まあ、ある意味、談志のすごさかもしれないが、エピソードがいちいち笑わせ、泣かせる。ほかにも兄弟弟子との関係もまた、若くして弟子入りした著者の想いが、友情だけでなく、ライバル心、嫉妬、もろもろがあいまって、読ませる。


最後の方は、成長した後の著者のエピソードであるが、それも、青臭くない、でも著者の大人としての成長の記録として、非常に秀逸。



ぜひ、一度手にとっていただきたい。