卓治ライブ

昨日、久しぶりに名古屋へおでかけ。
夜になってしまっていたので、閉店前にまずはTOWER RECORDと思ってパルコへ。
入口にクアトロのスケジュールがあって、よくよく見ると。。。

なんと、小山卓治

あわてて8Fまでのエレベーターに乗る。
18:30開演で19:00入場。
ちょうど1回目のMC。

今、卓治は、過去の発表曲を初期から順番に、すべて歌うというツアーをしている。
今回は、その2サイクル目。
4枚目(名前を忘れた。不覚。)、5枚目「ヴァニシング ポイント」、6枚目「夢の島」をすべて歌ってくれた。すべてアコースティックで。
濃密な時間が流れる。およそ3時間。

これらのアルバムは、自分が卓治をリアルタイムで聴くようになったアルバムたち。
個人的に最悪な状況で、常に自分のかたわらにあった唄。
自然と歌詞が口をつく。
特に、「夢の島」は、卓治のキャリアの中で、僕が最も好きなアルバム。

個人的には、夢の島についてのコメントを聞いて、そうかと思わされた。
個人的には最悪な時期だったが、世の中はちょうどバブル絶頂期。その中で卓治は、ゴミで埋め立てられてできた「夢の島」というアルバムを発表する。
日本中が浮かれるその中で、卓治は、何かが弾けるような不安な感じがした、のだそうだ。時代を歌うなんてつもりはないが、そんな感触を反映したという曲を歌った。歌詞の内容はラブソングなのだけど、そう言われて聴くと、なるほどと思わされた。深かった。

マイクも通さず、生音だけでうたった「いつか河を越えて」。河を越えるという言葉でレコ倫に引っかかり、歌詞を変えて収録している。会場全体が、自然に歌い始める。

アンコール前が、「Bad dream 86」。この唄になんど助けられたことか。

 人を傷つけまいと努力している君は 
 とてもつらそうな顔で暮らしてる
 僕はいつでも人を傷つけてきた 
 だからごらん 
 こんなに身軽だ

そしてオーラスは「Yellow Center Line」
なんど歌ったことか

 ほんとに いいときは これからさ

まったく、素敵な、ラッキーな偶然だった。
たまには、たまには、ついている。